あいつとの待ち合わせに遅れたあの日
街角のあいつは黒い子猫を撫でていた
久しぶりだけどこんなとこは変わってないね
あたたかい心そのままあたりをつつんでいた

明日のことはあいつにも分からないはず
こころの温もりはどうして消えないのか

たとえその時だけでも優しさを持てたなら
幸せになれるのだろうか
二度と会えない誰かとの一瞬
知らずに生きていることも多いのに・・・

あいつとの待ち合わせに遅れたあの日
街角のあいつは黒い子猫を撫でていた

別れる前に “元気で”と言った言葉
その時一番の思いを込めて僕は言った

喫茶店で話したことは今までのこと
現れてもないこれからのこと
けれどとても楽しくて励まされたよ
明日は明日って遊んでた頃の僕だった
“この猫(こ)もどうなるか分からないんだよね”
そういってあいつはその手を離した
消えていく猫を見て淋しそうに微笑んで
僕におだやかに笑いかけてくれた

“将来(これから)も見えぬのに
ただ優しくなんてなれやしない“
そう思って今まで生きてきた

今の想いにまっすぐに生きてみれば
精一杯優しく生きたっていいじゃない
誰にも明日は分からないものだから
さあ 僕は旅立とうか・・・